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107人が死亡、549人が重軽傷を負った兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、遺族、負傷者が25日、大阪市北区で会合を開き、被害者の会「4・25ネットワーク」を結成した。この事故で被害者の会ができたのは初めて。

 今後、JR西日本に対し、事故原因の解明や安全対策の推進、正当な補償の実行などを求めていく。

 事故で長女を失った藤崎光子さん(65)(大阪市城東区)の呼びかけで、25遺族44人と負傷者1人が参加した。このほか、24遺族が賛同しており、同ネットに加わる遺族は計49となる見通し。

 会合は月に1回のペースで開催。信楽高原鉄道列車事故の損害賠償請求訴訟を手がけた弁護士や遺族、兵庫県明石市の歩道橋事故の遺族らを招いた議論も検討しており、過去の大事故の教訓も踏まえて、補償などの被害回復の道を探る。

 終了後、妻と妹を亡くした浅野弥三一さん(63)は記者会見し、「集まって自由にものを言える場ができた。思いはそれぞれ違うので、共通のテーマを検討しながら話を進めていきたい」と述べた。

(読売新聞) - 6月25日22時59分更新