JR0620

 兵庫県尼崎市の快速電車脱線事故で、運転が再開されたJR福知山線宝塚―尼崎間は20日、初めての平日を迎え、各駅や電車は大阪方面に向かう通勤のサラリーマンやOL、通学の学生らで込み合い、沿線に活気が戻ってきた。
 同区間は4月25日の事故直後から全面運休し19日、事故から55日ぶりに運転が再開された。平日で1日10数万人に上る乗客はこの間、阪急宝塚線などに乗り換えたが普段より長時間の通勤、通学を強いられた人が多く、この日はほっとした表情を見せた。
 宝塚駅では午前7時すぎから混雑が始まり、上りホームには電車を待つサラリーマンらの長い列ができた。改札口では、駅員が一人一人に新しいダイヤの時刻表を手渡した。
 宝塚市の会社員本郷進(ほんごう・すすむ)さん(57)は「運休中は不便だった。再開はうれしい」と笑顔。「運転士の適性は今後も厳しくチェックしてほしい」とJR西日本に注文した。

(共同通信) - 6月20日11時38分更新