ITmedia(5月20日)の記事 「携帯マナー授業」、小学生の反応はいかに
によると
ドコモでは小学校に、プレゼンの上手い若い女性を講師を派遣し
「携帯マナー授業」を行なっているという。
ビジネス的に考えれば、大きく分けて2つ
①近い将来ユーザーになりうる潜在顧客の囲い込み
②双方向授業によるマーケティング
感じたのは
日本における携帯電話のマーケットは現在飽和状態になりつつあり
各キャリアが既存ユーザを奪い合っている現実があるということ。
ならば、今後ユーザーになるであろう小学生に対して先手を打つ。
「ドコモ」というキャリアに対して親近感をもってもらうことで
ブランド価値を高めるという手法。小さい頃にうけた「いいイメージ」は
大人になっても崩れにくい(裏切行為をしないことが前提)
また、授業を通じてマーケティングが可能であることから今後の
新商品・新サービスの開発に役に立つ。
一方、社会的貢献という視点で考えてみると
①携帯電話による犯罪の防止
②マナー遵守率の向上
であろうか。
犯罪の防止については、現在頻発する携帯電話による犯罪に巻き込まれる
のは被害者がその犯罪について無知もしくは知識が乏しいことが原因である
からと考えられる。また犯罪について教えることで加害者になることを防止する
こともできる。マナーにおいても低年齢のうちに教えておけば守りやすい。
交通ルールを教えるのと同じである。
もはや小学生が普通に携帯電話を持つ時代はそこまで来ており、今のように
携帯電話を持っていい、悪いの教え方ではだめなのである。
携帯電話を持っているというのを前提にした教育が必要なのである。
ただし、この考え方で授業を行なうには100%の生徒が携帯電話を持っている
ことが必要である。でないと持っていないことによる「劣等感」や「いじめ」が発生し
「登校拒否」などの新たな問題が起こりうるからだ。
では100%の生徒が持つにはどうすればいいか?
小学生割引などの新しいサービスの提供
持っていない生徒に対し、小学校が法人契約し在学中は端末を支給
問題は料金、ランニングコストである。
私が思うに、この料金プランに対する答えを導きだしたキャリアが
次世代のユーザーを囲い込み、そして勝者になれるだろう。
ただし、注意しないといけないのは番号ポータビリティにより
卒業と同時にキャリアを変更することも可能だということ。
各キャリアには気を抜かないで頑張っていただきたいと思う。
あなたの人生を損なう
おそれがありますので
スパムメールに注意しましょう
携帯マナーを守りましょう
なんてのが携帯に印刷されてたりして(笑)