兵庫県尼崎市のJR福知山線で脱線した快速電車について、同線で乗務する複数の現役運転士が14日までに、「同僚の間でブレーキの利きが甘い車両として知られていた」などと証言した。
 死亡した高見隆二郎運転士(23)は事故の前、川西池田駅と伊丹駅で相次いでオーバーラン。何度も非常ブレーキをかけるなど不自然な運転をしていたことが既に判明しており、尼崎東署捜査本部は、車両の特性と事故の関連についても調べを進めている。
 運転士らによると、電車は同じ型式であっても、個々の車両にはブレーキの利き方や加速の具合にそれぞれ特有の“くせ”がある。スムーズな運転のためには、その把握が不可欠という。